決勝戦はアメリカに負けてしまったけれど、堂々たる戦いぶりで気持ちのよい試合だった。
準々決勝、準決勝と厳しい戦いだったが、決勝戦のなでしこは攻守の切り替えが早く、ポゼッションも上がって見ていて楽しいサッカーを実現していた。
準々決勝、準決勝と厳しい戦いだったが、決勝戦のなでしこは攻守の切り替えが早く、ポゼッションも上がって見ていて楽しいサッカーを実現していた。
また、好セーブを見せたキーパーを始めとして、アメリカの選手も素晴らしかった。 W杯の借りを返すという意気込みが伝わってきた。たぶん、準決勝でのカナダとの延長戦までもつれた死闘を考えれば、コンディション的にはアメリカのほうがきつかっただろう。
日本がアメリカの気迫に屈した訳ではないが、最終的には地力の差がでた結果なのだろうと思う。
それにしても、佐々木監督が就任してからの女子サッカーの進歩は目覚ましかった。
たった6年間でオリンピックに出ることが目標だったチームを優勝を目指すチームに持ち上げてしまった。
サッカーのような組織で戦う競技では、1人の個人的な才能に頼り切れない部分もあり、まさにチーム全体の底上げを実現しなければ、強豪国と戦えるようにはならない。
個人のフィジカルでは勝てないアジア人が、パワーとスピードに勝るヨーロッパや南米の国々に渡り合うためには、連動したパスワークと組織的な守備機能を磨き上げることが鍵になるということを実証してくれたかたちだ。
戦い方という意味では、男子にも共通するだろう。
こういった代表クラスの試合の戦い方を下のカテゴリーの選手や指導者たちが真似をしながら、日本サッカー界全体がその方向性で磨きをかけていけば、5年後、10年後には国際大会での活躍も珍しくなくなるのではないだろうか。
現代のサッカーは攻守の切り替えが早く、組織が連動する動きをしなければ安定した戦いで勝ちを積み重ねることが難しくなってきている。
そのため、南米やアフリカ勢の国々はこの10年ほどは国際大会での上位進出がない。
ロンドンオリンピックでは、ブラジルが決勝まで進んでいるが、A代表クラスだと難しいかもしれない。
事実、現在の世界ランキングでブラジルは13位だ。
話を戻すと、このようなサッカー界の潮流の中で、佐々木監督が作り上げてきた日本が世界で勝てるサッカーというのは、十分通用するということだ。
昨年のW杯前に、すでに世界一を意識していた著作を読んでみて、感動すら覚えた。
おそらく、佐々木監督には確信めいたものがあったのだろう。
采配も思い切り良く、意図がはっきりしているので選手も迷うことが少なかったように思う。
9月で契約が切れるということなので、しばらくは休養されるのだろうと思うが、Jリーグの強豪クラブや、はたまた男子代表の監督のオファーも届くかもしれない。 それはそれで今から楽しみだ。
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