2012年8月9日木曜日

甘かったサッカー日本代表男子

オリンピックもあと少し。

金メダルは4つだけれど、全体としては健闘している。

特に、サッカーは女子が決勝進出し(今夜決勝)、男子も44年ぶりのベスト4進出で3位決定戦で韓国と戦うことが決まっている。

女子サッカーは昨年W杯を制したこともあり、優勝候補として注目度が高かったわけだが、相対的に男子の注目度は低かった。

それがスペインに勝利したことを皮切りに、予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメント初戦のエジプト戦を3−0で勝ったことによって、俄然注目度が上がってきていたわけだ。

ところが、8日のメキシコ戦であっけなく1−3で敗れてしまった。

眠いのを我慢して全試合見てきた僕としてはとても残念だった。
何が残念かって、勝てる試合だったからだ。

疲労も蓄積していたことも要因だと思うが、メキシコ戦での日本の出足は悪かった。

メキシコが前試合で延長戦まで戦っていることを考えると、条件はむしろ日本のほうが良かったはずだ。

初戦のスペイン戦の時のように、前線からの積極的なプレスと慎重なボール運びを心がけていれば、1点目、2点目の失点は十分に防げたはずである。

そして、僕が気になっていたのは、1次リーグ突破を決めたあたりから、選手からメダルを狙っている、金メダルを目指しているという発言がでてきていたことだ。

確かに、優勝候補だったスペインを破ったことにより、全体として自信を深め、一次リーグを1位で通過して勢いに乗っていた。

そのままエジプトを3−0で撃破したことで、メダル獲得が現実味を帯びてきていた。

が、たぶん、このあたりで選手の中に慢心というか、過信があったのではないだろうか。

それは、オリンピック前の親善試合でメキシコに2−1で勝っていたことも原因の1つかもしれない。

もっと謙虚であるべきだった。
予想外に順調に勝ち上がってきたために、自分たちの実力を勘違いしていた部分があったのだと思う。

高い目標を掲げることは間違いではないし、優勝を目指さなければ決して勝てるものではない。

しかし、女子が優勝候補と言われながらも、徹底して守備を重視した現実的な戦い方をしていたのとは対象的に、メキシコ戦の男子はどこか浮ついているというか、余裕をかましている雰囲気を感じてしまった。

俺たちはスペインにも勝って、4試合無失点だし、親善試合でも勝っているから、当たり前にやれば勝てるはずだと思っていたのではないだろうか。

実際、多くの日本国民がそう思い、期待もしていた。

振り返ってみると、今大会はあまりに出来が良かったために、先にリードを許した経験がなく、逆境を跳ね返すようなしぶとい試合を経験することがなかった。

なので、メキシコに2点目を献上して1点ビハインドになったあと、日本は全く何もできなかった。

リードしたメキシコは守備的になり、スペースが生まれず、永井はまったく試合から消えてしまった。
途中交代で入った宇佐美もほとんどボールに絡むことができず、見せ場は何も作れなかった。

はっきり言って、実力どおりの結果だったと思う。

しかし、日本にも勝つチャンスはあった。1−0で勝っていた状況で、さらに徹底して守備を固め、カウンター狙いに徹すれば良かった。

1−1になったあと、少し浮き足立って、1点勝ち越してやろうという意識がでていたように思う。
結果、集中力を欠いた意識の低いゴールキーパーからのパスから扇原がボールを奪われ、あっけなく失点してしまう。

あのとき、1−1のままで良かったんだ。

そのまま延長戦・PK戦まで行くことを前提に戦っていれば、もっとしぶとい戦いができていたかもしれない。

そうなれば、前試合で延長戦を戦っているメキシコのほうがバテたはずだ。
延長戦まで行けばチャンスはあった。

日本は十分勝てる試合だっただけに、とても残念。

でも、こういう経験ができたことはプラス。
これからも世界大会で上位に食い込んで行くために、この経験をしっかり活かしてほしい。

勝って兜の緒を締めよ。
負けて褌を締め直せ。

もう一度、自分たちはチャレンジャーであるという意識を徹底して、韓国戦に望んでもらいたい。




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