2012年10月27日土曜日

ソニー復活のシナリオと戦略を考えてみた


日本の家電メーカーがひどいことになっている。

シャープはまた大赤字を計上しそうだし、パナソニックも欧州の携帯事業から撤退を決めたようだ。

まあ、革新的な商品を出せるわけでも圧倒的に低価格な商品を出せるわけでもなく、ただやみくもに突っ走るだけでは勝てなくなったことを、しっかり理解する良い機会になるでしょう。


さて、そんな中で、新経営陣になってスタートしたソニーに注目したいと思います。

もともと、Appleがこんなに成長する前まで、家電メーカーでNo1のブランドといえば、間違いなく「SONY」でした。

僕も、iPhoneに切り替えるまで、携帯電話はずっとソニー製のものを使っていたし、PCもその他の家電製品もソニーブランドを愛用していた一人です。

それがいつのころからかAppleにその地位を完全に奪われてしまった。


振り返ってみると、それはiPodから始まっているように思う。

それまでは携帯音楽プレイヤーといえば、圧倒的にソニーのウォークマンでしたよね。

そこへiPodが登場し、さらにiPodnanoが発売されて火がついた。

小さくて薄くて先進的なデザイン。
ジジジと回せるトラックパッドの心地よさが、その裾野の広げて行きました。

もちろん、多くの楽曲が提供できるAppStoreという仕組みがあったことが最大の成功要因でもあります。

その後、iPhoneやiPadが発売されてAppleの快進撃はものすごい勢いになっていくのですが、そのスタートは間違いなくiPodnanoだったと思うのです。

つまり、世界共通で流通していて最大のコンテンツである「音楽」を制するところからスタートしたということです。

考えてみると、ウォークマンも音楽を制した商品でした。

そこからSONYブランドの快進撃が始まったと言っても過言ではありません。


そういう意味で、iPodnanoと当時のウォークマンは同じくらいの衝撃があったでしょう。


さて、それらを踏まえた上で今後のソニーが勝つための戦略を考えたいと思います。

まず、現在の置かれている状況ですが、売れ筋の商品の中心はモバイル端末にシフトしており、通信ができる機能をもつ魅力的な商品を産み出すことは必然になってきています。

Appleがとても高い利益率をたたき出すことができるのは、商品群を絞り込み、共通で使える部品を増やし、世界的に同じ商品を大量販売してさらに価格競争力を産む仕組みがあることです。

そこにAppStoreを通じて、アプリや音楽、映画を配信する仕組みを作り、さらにそこでも利益が上乗せされます。

ハードだけでも競争力の高い商品を作りながら、ソフト面でもアプリの数は圧倒的に魅力があります。

このハード面とソフト面の魅力がお互いに相乗効果を発揮し、商品力を高めているのです。

今の日本の家電メーカーがいくら真似してみても、Apple以上の端末をつくれないし、ソフトの魅力もありません。

これで勝てるわけがない。。

画面が綺麗だとか、薄いとかという機能だけでは消費者はピンと来ないのです。

ハードが同程度の完成度になったとしても、そこに提供されるソフトがApple以上のものでなければ、Appleを選択したほうが無難です。

今の状況で敢えてApple製品を避ける人は、よほどのひねくれ者か、メーカーの縁故の人か、どこのメーカーでも同じだと考えるくらいの人です。

それくらい、今のApple製品のハードとソフトの完成度は高いですね。


で、そう考えたときに、Appleに世界で唯一対抗できるのは、僕はやっぱりSONYだと思うのです。

理由は簡単、ハードとソフトの両面を持っている会社だからです。


しかし、今のままではだめです。
まず、組織を統合しましょう。会社が多すぎます。

手っ取り早く、ソニー本体とソニーミュージックを経営統合したいですね。

で、ソニーミュージックのコンテンツだけでなく、AppStoreよりも多くの楽曲を提供できるプラットフォームをつくりましょう。

現在、AppStoreにはソニーミュージック所属のアーティストの楽曲は提供されていない。

まあ、これはアップルに対抗しての措置なんだろうけど、魅力的なアーティストが多いので消費者はわざわざCDを買ってきて取り込むしかない。

今時こんな面倒くさいことしない人が多いので、よほどのファンでない限り、そんな行動にもならないでしょう。

とにかく、やはり世界的な共通コンテンツである「音楽」で対抗できるのだから、そこに重点を置くべきです。

少し前に、ガッキーのウォークマンのCMを観たときに、おっようやく本気になったかと思ったら、期待はずれで残念でした。

あの勢いで、とにかく提供できる音楽を増やしてほしい。
社内政治的な闘争をしている場合ではないですよ。平井さん。


それから、ハードとOSをどうするのかということになるわけですが、特にOSが問題です。

Appleは自社開発して完全に最適化したOSを各製品にカスタマイズしながら統合化していますが、SONYが独自で開発していくのはスピード的に難しいかもしれません。

ということはどこかと組まないといけないわけですが、
個人的には、Googleさんではなく、Microsoftさんがおススメですね。

今日発売されたWindows8はかなり評判高いです。

しかし、結局Windowsもハードとソフトを統合しているわけではないので、Appleに対抗しようと思えば、やはりハードの魅力を最大限活かせるOSを考えるべきです。

最近のウォークマンにはAndroidが搭載されてるみたいですが、ちゃんとハードとコンテンツ配信の連携がとれてるのでしょうか?? その点確認してみたいですね。


そしてハードについては、通信機能をもった端末というのは、大きくこの5つに集約されていくと思います。

①スマートフォン  通話、メール、ゲーム、SNS、音楽
②小型タブレット  読書、メール、ゲーム、SNS、インターネット
③タブレット    読書、インターネット、仕事、動画
④ノートパソコン  仕事、インターネット、動画
⑤TV端末      TV、動画、インターネット

この中で、まずは音楽配信に手軽な①とiPodnanoみたいな商品は作ってほしいですね。

もともとウォークマンはあるわけなので、しっかりとXperiaも統合したプラットフォームで様々な音楽がダウンロードできる共通の販売スキームが必須です。


次に、重要なのが、③のタブレット式の端末です。

現在、この分野はiPadの独壇場ですが、ここはまだまだ入り込む余地があります。

まず、現時点でのiPadは、どちらかというとノートPCを代替しているイメージがあります。
逆に言うと、ノートPCがあれば、iPadはあまり必要ありません。
実際、ノートPCとiPadの両方を持ち歩いている人は少ないと思います。

なぜか、ノートPCのほうが機能性が高いからです。
2台持つのは重いですしね。


なので、発想のアプローチを変えます。
ノートPCの置き換えということではなく、ノートの置き換えにすればいいのです。

ノートPCと手帳やノートを持ち合わせている人は多いですから、軽くて完全に代替できるならとても魅力的です。

具体的な仕様は、厚さ6mm以下、画面の大きさはA4サイズ。重さは400g以下。
※ちなみに新しいiPadは厚さ9.4mmで重さは652g。

書くペンの種類も豊富にあると良いですね。
モンブランとタイアップするとか。

書き心地も追求したいですね。
文字の太さや色を変えれたり


iPadでもペンで書けるようになっていますが、あくまでも指先で扱うことを前提にしているので、設置面が大きくてペン先は太くてノートって感じではないのです。

もしかしたら、ペン側の革新的技術があれば実現するのかもしれないですね。
そしたら画面そのものは薄くできるかもしれません。

iPadもiPadminiもいらないけど、ノートが代替できるなら欲しいっていう人、多いと思うのです。

もっと言えば、学校教育現場では、iPadより使いやすくなりますよ。
電子ペーパーに近いイメージですね。

名前は「S-note」
価格は14,800円

これを是非ソニーに作ってほしいのです。
だったら買う。絶対。

なぜなら、新しい体験を提供することになるから。

ウォークマンを発明したSONYも、iPhone、iPadを発明したAppleも、どちらも新しい体験を提供したから爆発的に売れたのだから。