2012年8月19日日曜日

米NRCが下した賢明な判断

使用済み核燃料処分に重点 NRC委員長 原発リスク再評価要請
さすがアメリカ。

原発推進の力が強そうなアメリカだが、原子力規制委員会はまともな判断を的確にできる機関であるということを証明してみせた。

報道ステーションのインタビューで、NRCのマクファーレン委員長は、福島原発の事故を見て、使用済み核燃料が原発内のプールに貯蔵されているという事実を世界中の人々が知り、ヘリコプターからプールに水をかける映像を見て世界中の人々が愕然とした事実を引き合いに出して説明していた。

使用済み核燃料の処理方法が明確になるまでは、原発建設は停止されるようだ。

こういう決定が明確にできるところがアメリカらしい。

原発事故の当事国である日本こそ、真っ先にこういう判断がでてきてしかるべきだと思うのだが。。




2012年8月12日日曜日

7つの習慣が人生を変えた

僕がこの本に出会ったのは今から8年前。



それまで、自己啓発本に興味はあまりなかった。

本は年間200冊以上読む僕だったが、こういう類いの本よりも実務的なものを積極的に読んでいたので、ずっと縁がなかったのだ。


ところが、読んでみて衝撃を受けた。

それまでの自分がいかに無知で何も考えない言動をしていたのかを思い知った瞬間だった。

短気で怒りやすく頑固。
自分が全て正しくて相手のことを受け入れることができない。
人のせいにしてすぐに言い訳をする。
自分に優しく他人に厳しい。

そんな人間だった僕。

仕事でもそれなりに評価もされていたし、自分に自信もあった。

今振り返ると、単に勘違いしていただけ。


それまでの自分の人生観を180度転換するきっかけとなった7つの習慣。

①主体性を発揮する
②目的を持って始める
③重要事項を優先する
④Win-Winを考える
⑤理解してから理解される
⑥相乗効果を発揮する
⑦刃を研ぐ

これを徹底的に自分のものにするために、フランクリンコヴィー社の手帳を買って、内容を覚えるまで使い続けた。

その手帳に、毎日1文だけエッセンスが書いてあり、365日で全ての要素を細かく理解できるようになっていた。

あのとき自分の意識の習慣が変わったおかげで、その後に色々とあった困難も乗り越えて来れた。

苦しいとき、悩んだとき、うまくいかないときには、必ず7つの習慣を見返している。
そうすると、どこかで意識できていない自分に気付き、冷静になれる。




メキシコ金メダル!

いやー、メキシコ強かった。

試合開始30秒で、前線からのプレスからボールを奪って、そのままゴールすると、後半にコーナーキックからトリックプレーで追加点をとり、最終的に守りきって見事金メダルを獲得した。

ブラジルも豊富なタレント陣が圧倒的に攻め続けるも、メキシコの組織的な守備の壁に阻まれて、ロスタイムの1点だけに抑えられてしまった。

メキシコの選手は常に冷静で、局面局面での判断が素晴らしかった。
しっかりと「考えて」プレーしていたように見えた。

たしか、イビチャオシム氏が日本代表監督だったときに、選手たちに自分たちで「考えさせる」ことを徹底していたが、これがとても重要なのだと思う。

なぜ、そのプレーがダメなのか、どのようなプレーをしなければならないのか、監督が教えてそのままできるのは練習までで、本番では通用しない。
選手自身が考えることができて、しかも正しい答えを瞬時に見つけなくてはならない。

これは、普段から意識してプレーしていないと決して実行することはできないだろう。


オリンピックに先だって開催されたもトゥーロン国際大会でメキシコは優勝しており、今回の優勝も実力どおりと言えるかもしれない。

今大会を通じて見えてきたことは、近代サッカーでは、前線からの積極的なプレスと連動したパスワーク、豊富なパターンのセットプレーを徹底してやりきるチームが上位に進出できるということだ。

ブラジルのような個人の能力が高いチームであったとしても、組織的に洗練され高いレベルの動きができる相手には苦戦するのである。


というわけで、今後のサッカーチームの強化方針は明確になったはずだ。

①前線からの積極的なプレスを試合を通じて徹底できる走力・スタミナ
②動きながらパスをして動きながらパスを受ける連動したパスワーク
③選手個人が正しいプレーを考えることができる賢さ
④ペナルティエリア付近での精度の高いミドルシュート
⑤相手の意表をつくセットプレーの数

これがこのオリンピックサッカーを通じて抽出できた現代サッカーの成功要因。


こういうことをビジネスの世界では「ベンチマーク」という。

成功モデルから成功要因を抽出し、自分たちの組織に取り込むという作業である。


昔、ジュビロ磐田が全盛期だったころ、これに近いプレーをやっていた気がする。

あの頃のジュビロは圧倒的に強かった。



2012年8月11日土曜日

日本が残した成果と課題

ロンドンオリンピック、サッカー男子の3位決定戦は、韓国に0−2で敗退という結果に終わった。

試合全般では日本のほうが押しながらも、カウンター2発をしっかり決められて撃沈した形だった。
自分たちのほうが優位に攻めていたという認識もあっただろうから、選手たちも悔しいだろう。

しかし、サッカーは優位なほうが勝てるという競技ではない。
むしろ、圧倒的に攻め続けられていても、カウンターによる1点で弱者が勝つということも多い。

女子のフランス戦やブラジル戦などはまさに守りきって勝った典型的な試合だった。


前回大会までは、参加国の中でも実力が下位だという認識もあったので、守り勝つという戦術を徹底しやすかったのが、今回はベスト4にも勝ち上がれるくらいほど、実力が拮抗したり、もしくは上回るケースもあったため、守り勝たないといけない試合と攻めきって勝たないといけない試合の2パターンがでてきたことが、日本の戦い方を難しくしたように思う。

前線からの積極的なプレスと永井のスピードを活かしたカウンターは世界でも通用することが証明されたが、相手が引いてスペースがない場合の攻め方や決定力という点では課題が明確になった。

メキシコ戦や韓国戦では、明らかに日本の長所を消すような戦い方をされていたように見えた。

引いた相手に対して効果的なのがミドルシュート。
今大会でも積極的に打っていたように思う。

しかし、枠に飛んでいるシュートは少なく、力もなくて精度もなかった。
そもそも、距離的にも体制的にも無理があることが明確な場合に強引にミドルシュートを打つケースも散見され、明らかにもったいなかった。

相手のカウンターを防ぐという意味で、シュートで終わるということは大事なことではあるが、入らないシュートを打ってもしかたない。

自分が点を取りたいという意識が強すぎて、少し強引なところがあったのではないだろうか。

せめてペナルティエリアの周辺でワンステップ踏み込んで打てる体制でなければ、強力なシュートを決めることはできないだろう。

ましてや、世界大会で対戦するゴールキーパーからゴールを奪うことは容易ではないはずだ。

そういう点で、メキシコ戦の大津のミドルシュートは素晴らしかった。

決まるミドルシュートと決まらないミドルシュートをもう少し研究して、日本の武器になるように頑張ってほしい。


まあでも、こういう課題が明確になったということも、今回の成果だと思う。
メダルは取れなかったが、ベスト4は立派な成績だ。

これからの日本は、ベスト4以上を勝ち上がるための戦術やプレースタイルを研究していく段階にきたわけだ。これからが楽しみだ。





2012年8月10日金曜日

衆議院解散が近くなってきて色々騒がしくなってきた

2人きりで30分 急転合意に密約説 


どうも衆議院の解散が近くなってきたようだ。

国民を全く顧みず政局に明け暮れる既存政党に、ほとほと嫌気がさしているということが認識できず、本当にかわいそうな人たちだ。

そんなことしているから、


韓国大統領が竹島上陸 日本、大使召還を検討 


なんてことになる。

官房長官のコメントがあまりにものんきでガックリ。
遺憾に思うって、口先だけで牽制したって、向こうは実際に行動に移しているわけだから、何らかの明確な対処が必要じゃないのかね??

しかし、明日、オリンピックサッカー男子の3位決定戦で日韓戦があるというこのタイミングで竹島上陸とは。。

変なことにならなければいいけどな。

半ば国同士の代理戦争のようになってきてるし。


政治が不安定なのは小泉政権の後ずっと続いているわけだが、もうこうなったら次の選挙でどこに投票すれば良いのか。

という思いの国民が多いだろうから、必然的に橋下市長率いる大阪維新の会に期待が集まるんだろう。

準備間に合うかな。




おめでとう! なでしこ&佐々木監督

サッカー女子代表が銀メダルを獲得した。

決勝戦はアメリカに負けてしまったけれど、堂々たる戦いぶりで気持ちのよい試合だった。
準々決勝、準決勝と厳しい戦いだったが、決勝戦のなでしこは攻守の切り替えが早く、ポゼッションも上がって見ていて楽しいサッカーを実現していた。

また、好セーブを見せたキーパーを始めとして、アメリカの選手も素晴らしかった。 W杯の借りを返すという意気込みが伝わってきた。たぶん、準決勝でのカナダとの延長戦までもつれた死闘を考えれば、コンディション的にはアメリカのほうがきつかっただろう。

日本がアメリカの気迫に屈した訳ではないが、最終的には地力の差がでた結果なのだろうと思う。


それにしても、佐々木監督が就任してからの女子サッカーの進歩は目覚ましかった。 

たった6年間でオリンピックに出ることが目標だったチームを優勝を目指すチームに持ち上げてしまった。

サッカーのような組織で戦う競技では、1人の個人的な才能に頼り切れない部分もあり、まさにチーム全体の底上げを実現しなければ、強豪国と戦えるようにはならない。
個人のフィジカルでは勝てないアジア人が、パワーとスピードに勝るヨーロッパや南米の国々に渡り合うためには、連動したパスワークと組織的な守備機能を磨き上げることが鍵になるということを実証してくれたかたちだ。

戦い方という意味では、男子にも共通するだろう。

こういった代表クラスの試合の戦い方を下のカテゴリーの選手や指導者たちが真似をしながら、日本サッカー界全体がその方向性で磨きをかけていけば、5年後、10年後には国際大会での活躍も珍しくなくなるのではないだろうか。

現代のサッカーは攻守の切り替えが早く、組織が連動する動きをしなければ安定した戦いで勝ちを積み重ねることが難しくなってきている。 
そのため、南米やアフリカ勢の国々はこの10年ほどは国際大会での上位進出がない。

ロンドンオリンピックでは、ブラジルが決勝まで進んでいるが、A代表クラスだと難しいかもしれない。
事実、現在の世界ランキングでブラジルは13位だ。


話を戻すと、このようなサッカー界の潮流の中で、佐々木監督が作り上げてきた日本が世界で勝てるサッカーというのは、十分通用するということだ。

昨年のW杯前に、すでに世界一を意識していた著作を読んでみて、感動すら覚えた。
おそらく、佐々木監督には確信めいたものがあったのだろう。
  

采配も思い切り良く、意図がはっきりしているので選手も迷うことが少なかったように思う。 

9月で契約が切れるということなので、しばらくは休養されるのだろうと思うが、Jリーグの強豪クラブや、はたまた男子代表の監督のオファーも届くかもしれない。 それはそれで今から楽しみだ。

2012年8月9日木曜日

脱原発問題は、経済と道徳の問題

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

二宮尊徳が残したこの言葉を、今一度よく考えてみる必要があるのではないだろうか。


毎週金曜日、脱原発を訴える国民が集まったデモが国会議事堂前で行われている。

去年の3.11に発生した地震と津波による福島第一原発の事故は、それまで多くの国民が深く知ることがなかった原子力村の利権構造や誰も責任をとらない無責任体質、そして原発そのものの大きなリスクを、白日の下にさらすことになった。

僕自身、原発は何となく嫌だなーとは思っていたが、現実的に生活に支障がないし、エネルギーは必要なわけだから、特に気にしたことはなかった。
意識して反原発運動を行ったこともないし、多くの国民が同じような感覚だったと思う。

しかし、あの事故であからさまになった現実を見て、多くの国民は知ってしまった。
原発は、いったん事故が起こってしまうと、あまりにも社会的影響が大きいものだということを。


さて、日本のエネルギー戦略をどうするかという議論の中で、原発の依存度をどれくらいの比率にするのかという議論が行われている。

全国各地で公聴会が開催されているのだが、今のようにインターネットやSNSが普及した世の中で、あのような進め方しかしない政府に、まともに国民に意見を取り入れようという気があるとはとても思えない。
まあ、最初から結論ありきなんだろう。

で、事故が起こってから様々なTV番組や雑誌・書籍で脱原発について賛成反対の意見がでているわけですが、いずれの意見もかみ合っておらず、平行線という感じが否めない。

脱原発派は、安全性が担保できない、事故による地域的社会の破壊のリスク、放射能の影響による健康被害が怖いという理由が多い。

一方で、原発推進派は、原発はコストが安い、新しい技術を用いた原発は安全性が高い、原発を稼働させないと供給量をまかなえない といった理由をよく耳にする。

何だかなーー。
お互いにまったく主張が噛み合ないんだよな。


ちなみに僕は脱原発派だ。
理由は大きく3つある。


①原発推進・管理者を信用できない

これは言うまでもなく、原子力ムラの利権構造に支えられた無責任体質が抜本的に変わらない限り、原発のようなリスクの高い施設の運用管理をとても任せられない。

電力会社が発送電を分離し、事故の記録を全て情報公開し、新しい安全基準に基づいた運用・管理がなされていることを透明度高く見えるようにならなければ、国民は信用しないだろう。


②使用済み核燃料をこれ以上増やせない

まさか、使用済み核燃料を単なるプールに沈めているだけだったなんて。
ほとんどの国民はそんなこと知らなかったはずだ。

ましてや、その使用済み核燃料は水で冷やせなくなると融解し放射性物質が拡散してしまうという事実も。
そんな危なっかしいものが、各原発の施設の中にむき出しのまま水に沈んでいる。
このまま原発を稼働し続けると、あと十数年で使用済み燃料を保管するプールはいっぱいになるという。

こんなアホな話があるだろうか。
しかも、使用済み核燃料の再処理施設(青森の六ヶ所村)は稼働の見込みが経っていない。

核のゴミの処理問題が全然解決していないのに、原発を再稼働してそのゴミをまだ増やそうとする神経はまったく理解できない。


③感情論ではなく道徳論としては脱原発が正しい

原発を推進したほうが、現時点においては経済的なのはよくわかっている。
自然エネルギーもすぐには代替できないし、既存設備の償却負担や火力発電の原料コストなど、脱原発すると日本全体としては不経済なのは明白だ。

しかしだ。

道徳的にはどうなのだ?
怖いとか嫌だとかいう感情論ではなく、道徳論としてはどうだろうか?
道徳論として、原発はどうあるべきだろうか??

僕は、道徳論としては原発はあり得ないと思う。


今回の事故で、放射能によって直接的に死亡した人はいないということを聞くが、死人がでなければそれでいいのだろうか?

事故後、逃げたけれど結果として被爆をした人、事故処理のために危険を冒して事故現場で対応している人、今すでに存在してしまっている使用済み核燃料を処理しなければならない未来の子孫、この人たちを目の前にして、同じことが言えるだろうか。

今後、事故の処理は誰かがやらなければならないし、使用済み核燃料もまだ存在もしていない未来の子供たちにその処理の責任も押し付けることになる。

それって、道徳的にどうなのだ??

自分や自分の家族が危険に会わなければそれでいいのだろうか?
もし、自分の子孫が原発の現場で危険な対応をしなければならないとなった時、それでも良いと言えるのか?

そんなのは、自分たちさえ良ければいいという無責任な最低な考えだと僕は思う。

それに、現時点で原発を止めると決定したとしても、これまで産み出してきた核のゴミはその処理と行き場を国民的議論によって決めなければならない。
これは消費税や沖縄の基地問題以上に結論の見えない厄介な問題なのだ。

そして、その問題は未来の子供たちにも引き継がれる問題でもある。


だから、脱原発は道徳の問題なのだ。



昔、どこの小学校にも銅像があった二宮尊徳さんは、

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

という名言を残している。

つまり、原発推進派の今の経済優先の推進理由では犯罪であり、脱原発派も経済的に成り立つ裏付けを示せない限り、単なる寝言だということだ。

今、僕たちに課せられているのは、道徳的に正しい脱原発を、いかに経済的に実現するかということを具体的かつ現実的に進めることではないだろうか。




甘かったサッカー日本代表男子

オリンピックもあと少し。

金メダルは4つだけれど、全体としては健闘している。

特に、サッカーは女子が決勝進出し(今夜決勝)、男子も44年ぶりのベスト4進出で3位決定戦で韓国と戦うことが決まっている。

女子サッカーは昨年W杯を制したこともあり、優勝候補として注目度が高かったわけだが、相対的に男子の注目度は低かった。

それがスペインに勝利したことを皮切りに、予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメント初戦のエジプト戦を3−0で勝ったことによって、俄然注目度が上がってきていたわけだ。

ところが、8日のメキシコ戦であっけなく1−3で敗れてしまった。

眠いのを我慢して全試合見てきた僕としてはとても残念だった。
何が残念かって、勝てる試合だったからだ。

疲労も蓄積していたことも要因だと思うが、メキシコ戦での日本の出足は悪かった。

メキシコが前試合で延長戦まで戦っていることを考えると、条件はむしろ日本のほうが良かったはずだ。

初戦のスペイン戦の時のように、前線からの積極的なプレスと慎重なボール運びを心がけていれば、1点目、2点目の失点は十分に防げたはずである。

そして、僕が気になっていたのは、1次リーグ突破を決めたあたりから、選手からメダルを狙っている、金メダルを目指しているという発言がでてきていたことだ。

確かに、優勝候補だったスペインを破ったことにより、全体として自信を深め、一次リーグを1位で通過して勢いに乗っていた。

そのままエジプトを3−0で撃破したことで、メダル獲得が現実味を帯びてきていた。

が、たぶん、このあたりで選手の中に慢心というか、過信があったのではないだろうか。

それは、オリンピック前の親善試合でメキシコに2−1で勝っていたことも原因の1つかもしれない。

もっと謙虚であるべきだった。
予想外に順調に勝ち上がってきたために、自分たちの実力を勘違いしていた部分があったのだと思う。

高い目標を掲げることは間違いではないし、優勝を目指さなければ決して勝てるものではない。

しかし、女子が優勝候補と言われながらも、徹底して守備を重視した現実的な戦い方をしていたのとは対象的に、メキシコ戦の男子はどこか浮ついているというか、余裕をかましている雰囲気を感じてしまった。

俺たちはスペインにも勝って、4試合無失点だし、親善試合でも勝っているから、当たり前にやれば勝てるはずだと思っていたのではないだろうか。

実際、多くの日本国民がそう思い、期待もしていた。

振り返ってみると、今大会はあまりに出来が良かったために、先にリードを許した経験がなく、逆境を跳ね返すようなしぶとい試合を経験することがなかった。

なので、メキシコに2点目を献上して1点ビハインドになったあと、日本は全く何もできなかった。

リードしたメキシコは守備的になり、スペースが生まれず、永井はまったく試合から消えてしまった。
途中交代で入った宇佐美もほとんどボールに絡むことができず、見せ場は何も作れなかった。

はっきり言って、実力どおりの結果だったと思う。

しかし、日本にも勝つチャンスはあった。1−0で勝っていた状況で、さらに徹底して守備を固め、カウンター狙いに徹すれば良かった。

1−1になったあと、少し浮き足立って、1点勝ち越してやろうという意識がでていたように思う。
結果、集中力を欠いた意識の低いゴールキーパーからのパスから扇原がボールを奪われ、あっけなく失点してしまう。

あのとき、1−1のままで良かったんだ。

そのまま延長戦・PK戦まで行くことを前提に戦っていれば、もっとしぶとい戦いができていたかもしれない。

そうなれば、前試合で延長戦を戦っているメキシコのほうがバテたはずだ。
延長戦まで行けばチャンスはあった。

日本は十分勝てる試合だっただけに、とても残念。

でも、こういう経験ができたことはプラス。
これからも世界大会で上位に食い込んで行くために、この経験をしっかり活かしてほしい。

勝って兜の緒を締めよ。
負けて褌を締め直せ。

もう一度、自分たちはチャレンジャーであるという意識を徹底して、韓国戦に望んでもらいたい。